エアクリーナーのメンテナンス

エアクリーナー

エアクリーナーの役割

エアクリーナーはバイクのエンジン部分に設置されている装置の一つで、エンジン部分への吸気からゴミやホコリを取り除き、汚れがエンジン内部に入り込まないようにするためのものです。

エアコンのフィルターのような部品であるため、長く使用をしていると汚れが蓄積をされてしまい本来の性能を発揮することができません。
そのため定期的に状態をチェックするとともに交換をしていく必要があります。

バイクに設置されているエアクリーナーの種類は大きく2種類があり、「乾式」と「湿式」に分類できます。
「乾式」というのは文字通り乾いた状態で使用するフィルターのことで、スポンジもしくはドライペーパー式のものです。
もう一つの「湿式」はエアクリーナーエレメント部分にオイルが塗布されているもののことで、特にろ紙部分にオイルを染み込ませたタイプのものを「ビスカスタイプ」と呼ぶことがあります。

性能面で比較をすると湿式のものの方がかなり優れており、乾式は安価である反面、定期的にメンテナンスをしていかないと目詰まりを起こしやすくなってしまいます。

フィルター部分は必ずしも交換をしなくとも、自分で洗っていくことで繰り返し使用していくことが可能です。
エアクリーナーエレメントは一般的に燃料タンクの下の部分に取り付けられているので、メンテナンスをするときにはまず最初にタンク部分を取り外しましょう。
車種によってはシート下に設置されていることもありますので、その場合はシート下のカウルを外すなどしていきます。

バイクによって若干仕様が異なるので、詳しくはメーカーの取扱説明書を参考にしてみてください。

メンテナンスの方法

エアクリーナー部分にあるエアフィルターは、だいたいエアコンフィルターと同じような形状をしています。
何層かのろ紙を重ねたものやスポンジになっているものなどがありますので、そちらも確認をしてみてください。

乾式のエアフィルターの場合、基本的なメンテナンス方法としてはエアーコンプレッサーを使ってゴミやホコリを吹き飛ばしていきます。
汚れが軽度なものであれば、軽く振ったり叩いたりするだけでもホコリを落とせるはずです。
一般的なメンテナンスの頻度としてはだいたい2000kmごととなっており、1万kmくらいで交換をするのが望ましいとされています。

湿式タイプの場合は部品自体が丈夫に作られているので、洗ってゴミを落とすようにしていきます。
洗うときは水を使わず、灯油などの洗うことに適した油を使用します。

汚れを落としたらその後フィルター用のオイルを再び塗布してから、もとの場所に戻してください。
こちらのメンテナンスは3000kmくらいごとに行うのがよいとされており、1万kmごとに交換をするかどうかを判断していきます。