ヘッドライトバルブの交換

ヘッドライト

ヘッドライトバルブの点検方法

現在国内で販売されているバイクを新車で購入した場合、ほとんどの車種でエンジンをかけると同時にヘッドランプが点灯するようになっています。
これは平成10年4月1日に道路運送車両法が改正されたことにより、その日以降に製造されたバイクについては常時点灯するように義務化をされているからです。
なお、それ以前に製造されたバイクについては従来通りの法規により、夜間時のみに点灯の義務があるとされています。

法律が改正されてから既に20年近くが経過していることもあり、現在公道を走行しているバイクの多くは常時点灯が当たり前になってきています。
そのため、ヘッドライトバルブが切れているかどうかは比較的すぐに感知することができるでしょう。

一般的にバイクのヘッドライトバルブとして使用されているのはハロゲンバルブです。
ただ、上記のように常に点灯をしていなければならないという都合もあり、近年ではLEDやHIDなど寿命の長いタイプのものが使用されることが多くなっています。

LEDの場合、非常に寿命が長いというのが特徴になっており、約10000時間使用ができるとされています。
これは年数にすると15年間ということになりますので、バイクの寿命から考えてそれほど交換が必要になる時期はないでしょう。

一方のHIDですが、こちらの寿命は約2000時間で年数にすると約5年間です。
こちらは中古で購入したバイクでは交換をしなければならないタイミングにあたる可能性がありますので、予めその点を頭に入れて、必要に応じて交換をしていくようにしましょう。

ハロゲンバルブもしくはHIDバルブの交換時期としては、新品時と比較して光量が70%程度に落ちたタイミングとされています。
ただ、こうした光量の劣化は突然起こるものではないため、なかなか気づきにくいものです。
ギリギリまで使用をしていると、ある日突然点灯しないという危険な状態になりますので、早めにチェックをするのがよいでしょう。

症状としてはハロゲンバルブの場合は表面に黒ずみが見えるようになってきますし、HIDではチラツキや点滅が起こるようになります。
HIDは新品時には青白色に近いのですが、劣化が進むと赤みがましてくるという特徴があります。

ヘッドライトバルブの交換方法

ヘッドライトバルブの交換は決して難しい作業ではなく、簡単な工具を使って行うことができます。
ただ交換そのものは難しくないものの、バルブ部分に直接指で触れるなど取扱を間違えると、それがもとで劣化が進んでしまうでしょう。

なお、修理工場などに交換を依頼した場合、バルブ価格+工賃が500円程度かかります。
時間も10分程度で終わる簡単なものなので、自分で行うのに不安がある人は近くのショップに依頼をしてみた方がよいでしょう。