ヘルメットもメンテナンスしよう

帽体のお手入れ方法

ヘルメットは万が一の際にライダーの頭部を保護する重要な役割を持っており、バイクを運転する際の最重要アイテムと言っても過言ではありません。
毎日使っていると気づきにくいものの、ヘルメットもバイク本体と同じく徐々に消耗していきます。
ですから、定期的に状態をチェックしてメンテナンスをすることが不可欠です。

まず帽体についてですが、これはヘルメットの外側部分のことで、シェルと呼ばれることもあります。
帽体には汚れや傷が徐々に蓄積していくものの、1つ1つは非常に小さいので、しっかりと確認しないとなかなか気づきません。
雨の中走行した後で水分をふき取らないと、表面に水滴の跡が残ってまだら模様になってしまうこともあります。
ですから、雨天時に運転したときは必ず表面をしっかりと乾かしましょう。

ヘルメットを外す際に手の表面についている皮脂が付着することがあります。
この汚れが蓄積して薄い層になると、帽体全体が徐々にくすんでいってしまうのです。
こうした汚れを取るには、洗浄成分とつや出し成分が入ったヘルメット用クリーナーがお勧めです。
全体に噴霧したら、柔らかい生地のウェスでふき取ります。

ただし、帽体の材質によってはクリーナーの洗浄成分と相性が悪いケースもあるので注意しておきましょう。
また、表面の傷を消すためにコンパウンドを使用することも可能とはいえ、注意しないと表面の塗装が剝がれて色ムラになってしまう可能性もあります。

シールドのお手入れ方法

最近のヘルメットはワンタッチでシールドを外すことができるようになっています。
クリーナーで両面の汚れをふき取ったらよく乾かしましょう。
続いて、表面に撥水加工のスプレーを塗布し、スポンジなどできれいに伸ばします。
3回から5回程度重ね塗りをすれば効果が長続きします。

裏面には曇り止めのスプレーを塗布しましょう。
全体にまんべんなく塗ることがポイントです。
曇り止め効果は1週間程度なので、「息でシールドが曇るようになったな」と感じたら再度曇り止めをつけましょう。

内装のお手入れ方法

チークパッドなどの内装が取り外せる場合はすべてのパーツを取り外して手洗いしましょう。
洗濯洗剤をぬるま湯に溶かしておき、その中で優しく洗うのがポイントです。
型崩れを避けるため洗濯機での脱水は行わず、すすぎのあとでそのまま干しておきます。

一方、内装が取り外しできない場合は、内装専用のクリーナーを活用しましょう。
スポンジで強くこすると生地を傷めてしまうので、柔らかいウェスもしくはウェットティッシュなどで優しくふき取るようにして洗うことが大切です。
洗い終わったら、風通しの良いところに干してしっかりと乾かすようにしましょう。