プライヤーレンチの使用方法

工具

プライヤーレンチの特徴

プライヤーレンチとは、比較的最近に流通するようになった新しい工具で、ハイスピードで使うことができるモンキーレンチとして位置づけられています。
見た目としては大きなレンチの先端部分が斜めに曲がった爪のようになっているのですが、実際に使用してみるとつかむ力が非常に強く、一度使うと手放せなくなるほどの快適さがあります。

もう少し詳しく工具の説明をすると、これは二本の取っ手部分を掴んで開閉する大きめのニッパーのような形をしています。
先端部分の金具が並行移動できるようになっていえ、挟み込むものの大きさにより自由に掴む力を制御することが可能です。
なお、このプライヤーレンチを世界で最も多く販売しているのは「KNIPEX(クニペックス)」で、他メーカーと比較してかなり安く良品質のものを取扱しています。

もともと、レンチを扱うときにいちいち複数の工具へ持ち替えなくてもよいように、先端部分のサイズを自分で調節できるモンキーレンチというものがあったのですが、こちらは今ひとつしっかり掴むことができない欠点がありました。

調節をするときにちょっとでも緩みがあるとボルトに噛み合わなかったり傷をつけてしまったりすることから、モンキーレンチは精度が必要な現場ではほとんど使用されることはありません。
工具の命は精度の良さであり、それにより価格も大きく変動するので、一見便利そうに見えるモンキーレンチはプロの現場で使うには今ひとつ機能が足りないと言われて来たのです。
そこで新しくプライヤーレンチという工具が発明されたことにより、従来のモンキーレンチよりも素早く精度を出し、かつ強い力を簡単に加えることができるようになりました。

プライヤーレンチではテコの原理を使用していることから、軽い力を加えるだけでも通常のレンチの約10倍を加えることができるとしています。
通常のプライヤーの場合、先端のサイズは固定されているので、滑り止めをするためにギザギザが入れられています。
そのため使用していると掴むボルトの角が削れて、次第に開けにくくなるという欠点がありました。

プライヤーレンチはモンキーレンチとプライヤーの両方のよいところを入れた素晴らしい工具と言えます。

プライヤーレンチの使い方

バイクはタイヤ周りなどにボルトが多く、また使用する範囲が狭いので、通常のレンチではうまく作業をするのが難しい場面があります。
そこで自由に向きを変えて軽い力で取り扱うことができるプライヤーレンチはかなり重宝します。

使うときには先端部分を平行に動かしてちょうどよいサイズに設定し、それでボルトを挟み込んで力を入れるだけで簡単に締めることが可能です。
特に狭い部分の作業に強い力を発揮するとともに、多くのレンチを持つ手間からも開放されます。