タイヤの使用期限

新品のタイヤ

製造年月日を確認

タイヤを購入するときによく見ておいてもらいたいのがそのタイヤの使用期限です。
バイクや自動車などのタイヤはゴム製品であることから、全く使用をしていなくても年月によって自然に劣化をしていってしまいます。

劣化したタイヤは硬化が起こり、ひび割れが起こったり裂傷がついてしまったりするのです。
高速で走行しているときに突然タイヤが破裂するといった危険な状態も起こりやすいので、できるだけ早めに交換をしておくことをおすすめします。

まずタイヤの使用期限の目安となっているのが10年間です。
あまり走行距離のないバイクであっても、10年以上経過した場合はタイヤが経年劣化を起こしてしまっているので、必ず交換をすることが勧められています。

走行距離が多いバイクの場合はだいたい5年くらいから劣化が進むようになっていますので、自己診断ではなくきちんとプロの整備士にタイヤ点検をしてもらってください。

バイクではあまり多くありませんがスタッドレスタイヤの場合、使用期限は短くだいたい3年くらいが目安となります。
ただスタッドレスタイヤは使用期間が短いこともあり、どの程度走行したかや使用していないときにどういった保管状況にあったかにより全く様子が異なってきます。
一概に何年たったら必ず交換しなくてはいけないというような法律はないのですが、ほとんどの整備工場では5~10年ごとの交換を勧めているので、一つの目安にしてください。

古くなったら交換しよう

中古バイクなどの場合、バイク本体の年式はわかってもタイヤの年式が不明なまま取引されることがよくあります。
そうしたときに見てもらいたいのがタイヤサイドの刻印で、メーカーごとに違いはあるものの、共通して4桁の数字で示されています。
タイヤ側面にはいくつかの情報が刻まれていますが、そのうち4桁の数字およびアルファベットがついているものが「工場コード」と言われるもので、そのタイヤがどこでいつ作られたかを示しているのです。

4桁の数字は前の2桁が製造週、後の2桁が製造年を示します。
なので例えば「XX0118」とあった場合は2018年の1週目に作られたということになります。

古いバイクになると3桁の数字で示されていることもありますが、それは1900年代に作られたタイヤということです。
メーカーによっては1900年代に作られたタイヤも4桁になっていることもありますが、その場合「2128」のように判別しにくい数字になって現れます。
いずれにしても、そうしたタイヤは既に10年以上前のタイヤなので、使用はしない方がよいでしょう。

買い替えをする場合はできるだけ年式の新しいものにするとタイヤ寿命が長くなります。
よく季節の変わり目にタイヤセールがありますが、それは年式が古いものが多いので注意が必要です。