タイヤの定期点検

タイヤ

タイヤの種類

安全を乗せて走っていると表現をされることもあるのがタイヤですが、意外にこまめに点検をしている人は少ないものです。
特にバイクの場合は自動車よりも2つ少ない二輪での走行になりますので、一つひとつのタイヤ点検の重要度は高くなります。

まずタイヤについての基礎知識を説明していくと、バイクの場合車種によって使用されているタイヤの種類が異なります。
道路法規で定められている走行可能なタイヤの種類は3つあり「バイアスタイヤ」「ラジアルタイヤ」「トレールタイヤ」です。
それ以外にも競技用の特殊なタイヤもありますが、基本的にバイクショップなどで取り扱われているのは上記3つのうちどれかでしょう。

中でも一般のバイクが舗装された公道を走るときに最も多く使用するのがバイアスタイヤとラジアルタイヤで、バイクのサイズや排気量によりどの種類が純正品となっているかが異なります。
メーカーによってまた特徴が異なる部分があるものの、基本的な性能としてはバイアスタイヤは乗りやすさが重視されており、ラジアルタイヤはグリップ力が強くスポーツ向けとしても使用されています。

トレールタイヤはオフロードバイクに使用されていることが多く、独特の深い凹凸がついているところが特徴です。
比較的小型のバイクにはバイアスタイヤが使用されており、大型バイクになるとラジアルタイヤが主流になってきます。

タイヤサイズの表示は「120/70-12 51L」といった表記がされています。
この例で説明すると120はタイヤの幅が120mm、70は扁平率、12はリム径、51はロードインデックス、Lは最大速度を示します。

他にもそのタイヤの製造年が記載されているので、それらをあわせて自分のバイクにあうものを選びましょう。

目視点検

日常点検としてやっておきたいのが目視点検です。
目視点検ではスリップサインを見て、タイヤが摩耗をしていないかどうかを調べます。
スリップサインはタイヤの両サイドの周上に4箇所つけられているので、そちらがすり減っていないかどうかを確認しましょう。

また、タイヤは古くなると傷やひび割れが生じやすくなってしまいますので、表面に傷がないかどうかも全体的によく見てチェックしておくようにしてください。

バイクの場合、縁石などに乗り上げてしまうとそれがもとで傷がつくこともあります。

正常な空気圧とは

バイクタイヤのメンテナンスの基本が空気圧のチェックです。
タイヤ空気圧は「kPa(キロパスカル)」もしくは「kgf(キロ)」という数字で示され、こちらもバイク本体に適正な圧が記載されています。

バイクにより適正な空気圧は異なるので、買い替えをしたときなどは必ず適正な空気圧に設定するようにしてください。
目視点検と合わせて、だいたい月に1回くらいは専用の圧力計で測定をしておくことがおすすめです。