アメリカ最古のバイクブランド、インディアンモーターサイクルの特徴

インディアンモーターサイクルの歴史

インディアンモーターサイクルは、1901年にマサチューセッツ州のスプリングフィールドで誕生した、アメリカで最も古いバイクメーカーです。
ネイティブ・アメリカンの横顔をモチーフにしたロゴで知られたブランドで、歴代の名車を数多く発表しており、数々のレースでも良い成績を残しています。
もともとは1897年にHendee Manufocturing Companyと呼ばれる自転車会社として設立されましたが、1901年にガソリンエンジンを動力とするバイクを生産します。

日本でもかつては警察車両として採用されたりと、多くのファンを魅了してきました。
ですが本国アメリカでは二輪から四輪に時代がシフトし、徐々に売上が悪化、1953年には会社が解散し、その後も復活・倒産を繰り返します。
そんなインディアンモーターサイクルに好機が訪れたのは、2008年のことです。
ロンドンに拠点を置くStellicon Ltdが資産を買収し、製造施設を設立、そして2011年にはATVメーカーとして知られるポラリスに売却され、新体制になって再出発を果たします。

インディアンバイクの特徴

幾度となく倒産・復活を繰り返してきたインディアンモーターサイクルは、「スカウト」「チーフ」といった歴史に残る名車を誕生させています。
マン島で開催されるTTレースでは1~3位まで独占したこともあり、独特のエンジン音、ヴィンテージ調のデザインが特徴で、今もなお世界中で愛されるバイクブランドの1つです。

新しく生まれ変わったインディアンモーターサイクルのバイクには、空冷のVツインエンジンが搭載されています。
外観もヴィンテージ調のイメージを美しく保っており、パワーや性能は向上、さらにパワーアップした走りとなっています。
エンジンこそ新しくなったものの、シリンダーヘッドやクランクケースにはインディアンのロゴ、加えてヴィンテージを意識したこだわりのデザインが施されています。

インディアンモーターサイクルの名車紹介

インディアンモーターサイクルといえば「スカウト」をイメージされる方も少なくありません。
1920年に登場したスカウトは、その名を受け継いだアメリカンクルーザーとして現代も根強い人気があります。
ゆったりとしたライディングポジションは、かつてのアメリカンバイクを彷彿とさせますが、現代的な快適で高性能な走行を実現しています。
スペックは水冷4ストロークDOHC V型2気筒、総排気量は1,130cc、車両重量は249kg、燃料タンク容量は12.5Lです。

スカウト シックスティと呼ばれるモデルは、スカウトをベースに扱いやすく999ccにダウンサイジングされたものです。
スカウトのイメージを残したまま軽量化され、5速化されたミッション、ホイールやエンジンもブラックにデザインされています。