実はオートバイが先!BMWバイクの特徴

日本で人気急上昇のBMWモーター

BMWと言えば日本では高級車メーカーとして広く知られています。
しかしBMWの社歴を辿ってみると、実は自動車製造よりも先にオートモーティブ製品を手がけてきたことが分かるでしょう。

BMWという会社が創業されたのは1916年、ドイツのバイエルン地方でした。
創業のきっかけとなったのは航空機体を製造する企業であった「Bayerische Flugzeug Werke AG(バイエリッシェ・フルーツォイク・ヴェルケ株式会社)」と、航空機エンジンを製造する企業の「Bayerische Motoren Werlke(バイエリッシェ・モトーレン・ヴェルケ有限会社)」が、航空機飛行速度記録を上昇するプロジェクトを発足させたことです。

このプロジェクトを行う組織は1922年より「バイエリッシェ・モトーレン・ヴェルケ(BMW)」と改称しており、以来オートバイや四輪車の製造を行なっています。

BMWとして初めてのバイクは1923年に開発された「R32」で、第一次世界大戦からのドイツ国内の復興に足並みを合わせて大きく売上を伸ばしました。

四輪自動車が発売されたのは1929年からの「Dixi(ディクシー)」なので、バイク製造の方が僅かに早く製造を開始していることになります。

第二次世界大戦後からの復活のきっかけとなった「R24」

しかし第二次世界大戦でドイツが敗戦となることで東西に国内が分断され、バイクや自動車については生産規制をかけられてしまいます。

そのため戦後間もなくの間は、自転車や農耕器具を製造していたようです。
本格的に生産が再開されたのが1948年からのことで、戦後ドイツの復興の象徴にもなる「R24」というモデルが登場します。

これは生産規制前まで主流商品となっていた「R23」の改良モデルで、このときも自動車に先駆けてバイクの製造販売を開始しました。

日本におけるBMWの人気車種としては、スポーツタイプである「S1000RR」があります。
こちらはフルモデルで200万円を超えるハイスペックモデルですが、999ccという大排気量と走行性能に優れたスポーツモデルということで、国内メーカー品と競合するヒット商品です。

2012年にフルモデルチェンジをしたことで注目を集めており、公道での走行はもちろんのことサーキット場でも快適な走行性能があるとして、スポーツバイクマニアからは高い支持を得ています。

外観の特徴として正面のヘッドライトが左右対称ではないということが挙げられます。
本体パネルから「レイン」「スポーツ」「レース」「スリック」「ユーザー」の5つの走行モードを切り替えられるようになっているのも特徴です。