これもバイク⁉3輪バイクで注目を集めるBRPの特徴

BRPについて

BRPとはカナダのメーカーで、水上バイクや雪上車などを手掛けるボンバルディア・レクリエーショナルプロダクツの頭文字です。
2003年にボンバルディア社のレジャー用製品を扱う部門が売却され独立した企業で、カナダ、アメリカ、メキシコ、フィンランド、オーストラリアに生産拠点があります。
日本のBRPジャパンを含め、世界18ヶ国で直営販売を行い、製品は80ヶ国以上で販売されています。

スノーモービルブランドの「スキードゥー」「Lynx」、水上オートバイブランドの「シードゥー」、そしてATV・スパイダーロードスターブランドの「カンナム」などを持っています。
最近では「カンナム・ライカー」という3輪モーターサイクルの新モデルを発表して注目を集めています。

カンナムについて

1971年にカンナムはボンバルディアの子会社として誕生しており、オーストリアのロータックスのエンジンを搭載したモトクロスとバイクの開発を開始します。
1973年には連続生産が始まり、カンナムライダーはオフロードバイクのオリンピックと言われるインターナショナル・シックス・デイズ・エンデューロで1~3位まで独占、高い評価を得ます。
瞬発力があることで支持を得ていましたが、1983年にボンバルディアがアームストロング社にバイク製品開発を外部委託した為ライセンス生産を終了、1987年にはバイク生産を終了します。

2006年に全地形対応車としてカンナムが開発され、2007年にはカンナムのニューブランドとして3輪モデルのロードスターを製作、これが「カンナム・スパイダー」です。
最近発売となったカンナム・ライカーが大きな話題となっていますが、すでにご存知の方も多いでしょう。

カンナム・ライカーの魅力

カンナム・ライカーは前2輪、後ろは1輪で構成された3輪バイクで、バイクのようでもあり、車のようでもある不思議なモデルです。
BRPではすでにカンナム・スパイダーを販売しており、カンナム・ライカーはこのダウンサイジング版と考えられます。
大きな特徴は、運転には普通自動車AT限定免許が必要となることです。

エンジンには47ps・47Nmの2気筒60cc、77ps・76Nmの3気筒900ccの2モデルがあり、さらに900ccモデルには標準モデルとラリーエディションモデルがあります。
スペックについてはCVTのトランスミッション、全長2352mm、全幅1509mm、全高1062mmです。

バイクは通常カーブする時に車体を傾ける必要がありますが、カンナム・ライカーは車のようにタイヤで向きを変えることが可能です。
それでもバイク仕様となっていますので、ハンドルを切る感覚もしっかり楽しむことができます。
コーナリングの間に加速すると、性質上外側に膨らんでしまいますが、アクセルをコントロールすることで快適に曲がってくれます。