洗練されたデザインを誇るプジョーバイクの特徴

フランスの有名自動車メーカーの作るバイク

「Peugeot(プジョー)」は日本でも人気の高いフランスの自動車メーカーです。
プジョーの歴史をたどると、最初の記録として残されているのは15世紀のモンベリアール・ヴァンドクールにまで遡ります。

このヴァンドクールにプジョーの創始者となる人物が存在したという記録があり、当時はその土地で町長を務めていたようです。

モーターサイクルの製造を開始したとされるのは1889年からのことで、「プジョー」という名称の自動車が初めて登場しています。

この頃には既に1000人以上を雇用した大工場を所有していたようで、その後1890年にはスチーム動力ではなくダイムラー社のガソリンエンジンを搭載した自動車を開発します。

以降は「プジョー」という名前を冠した自動車でレースに出場するなど積極的に自動車業界に進出しており、大きな大会で成績を残しています。

一方で「プジョー」の名称を使用したバイクですが、これは「プジョー・モトシクル」という名称独自の運営をしています。

代表車種としてはモペットやスクーターがあり、自動車をメインとしつつもバイクの製造も116年以上の歴史で営業しています。

自転車のようなフレームの「ヴォーグSP」

プジョー・モトシクルの現行モデルとして最も人気が高いのがモペットである「プジョー・ヴォーグSP」です。

これはスクーターよりも更に小型の自転車に近い形状をした自動二輪で、すっきりとした小型の車体が特徴になっています。

同様の車種に「チャオ」「トモス」「SACHS」といったものがあります。
プジョーの「ヴォーグ」はそうしたライバル車種と比較して、すっきりとした外装にスタイリッシュなデザインが特徴です。

実はこの「ヴォーグ」は日本仕様の車両となっており、フランス本国では販売されていません。
似たようなモデルは現地仕様として販売されていますが、「ヴォーグ」そのものは日本だけでのものと思ってよいでしょう。

フランス国内においてはモペットにはライトやウインカーの設置義務がないのですが、日本においては軽車両として扱われるので、日本向けの製品ではそうした独自の道路交通基準を適用しています。

モペットは純粋な街乗り用の乗り物なので、動力以外にはほとんど装備がないのが一般的ですが、「ヴォーグSP」では小物入れが標準装備です。

特徴的なのがモペット本体にガソリン用のボトルが備わっているという点で、給油をするときにオイルを混ぜることが出来るようになっています。

これはヨーロッパでは用意に手に入る混合ガソリンが日本では販売されていないためで、エンジン性能を発揮するためには随時混合をしていく必要があるのです。