ビッグスクーターでおなじみのピアジオバイクの特徴

日本でもユーザーの多いビッグスクーター

「Piaggio(ピアジオ)」はイタリアのポンテデーラに所在しているオートバイおよび自動車を販売するメーカーです。

過去に多くのバイク企業を買収していることから、現在では7つのバイクブランドを所有しています。

ピアジオグループのバイクとしては「Vespa(ヴェスパ)」「MOTO GUZZI(モトグッツィ)」「Aprilia(アプリリア)」「PIAGGIO(ピアッジオ)」といったところが有名です。

中でも「ヴェスパ」は映画「ローマの休日」でのシーンが印象的なスクーターのブランドで、現代仕様にモデルチェンジされた車種が人気となっています。

日本法人であるピアジオ・ジャパンではここ近年ビッグスクーターの製造に力を入れており、これぞイタリアンといった雰囲気のある高いデザイン性が特徴です。

全体として大人な雰囲気のあるバイクが多いことから、主なユーザーは年配世代となっています。
一方でレトロなデザインが若い世代にも受けていることから、幅広い年代で使用できるブランドです。

スクーター以外にも買収したバイクブランドの人気車種を引き続き販売をしているので、かなり選択できるバイクの種類は多いと言えます。

前二輪の先駆者的ビッグスクーター「MP3」

ピアジオが自社名を冠したメイン車種としては、やはりビッグスクーターが挙げられます。

中でもビッグスクーターの「MP3」は、前輪に2つのタイヤを使用している3輪モデルという、ビッグスクーターの中でもかなり先進的な構造を取り入れています。

今でこそ3輪スクーターはそれほど珍しい存在ではなくなりましたが、ピアジオが「MP3」を販売開始した時期にはかなり先鋭的なデザインとされており、販売当時より優れた走行性能を装備していました。

3輪ということで気になるのがコーナリング性能ですが、実際に乗ってみると2輪スクーターとほとんど変化なく乗用をしていくことができます。

車輪が前に2つ付いていることで、カタログ写真などではかなり大きなバイクのように見えますが、実際の車体は決して大きいものではありません。

というのも前輪はともに車幅420mmの中に収まっているからです。
車体以上に車輪がはみ出ていないので、乗車中に車幅で困るということもありません。

車輪が3つあることでスタンドをつけなくても自立することが可能であり、駐車中には自動ロッキングシステムという機能がついています。

バイクを乗るときに初心者が困る足つきやバランスのふらつきが全くないというところがメリットであり、デザイン性も優れていることから街乗り用として非常に便利に使用できるでしょう。
前後輪2輪のビッグスクーターである「X10」というモデルもあります。