収納性も抜群!SYMバイクの特徴

台湾の有名自動車メーカーの作るバイク

「SYM(サンヤン)」は台湾の三陽工業が製造しているバイクのブランドです。
1962年より本田技研工業が技術協力をすることによりオートバイの製造を開始しており、1977年には初代シビックを海外生産品として供給しています。

現在ではホンダとの技術提携を解消し、代わりに韓国の現代自動車と提携をして「ヒュンダイ・ブランド」の四輪車をライセンス生産しています。

製造している二輪車はスクーターが中心で、メイン車種である「RV250/RV250EFI」は高性能かつ非常に個性的な内装をしているとして、日本でも人気が高まってきました。

全体的な印象として「SYM」のバイクに言えることは、まず非常に収納に優れているということです。
走行性能については以前ホンダと技術提携をしてきたということもあってかなり安定しており、そこに加えてバイクの弱点である収納の拡張という個性を加えたことにより独自の特徴としています。

同様のクラスよりも2~3割は安い

「SYM」だけでなく台湾メーカー全般に言えることですが、最大のセールスポイントはなんといっても価格の安さです。

新車で購入をしようとするときに他社の車種と比較をすると、「SYM」の製品は平均で2~3割安い価格となっています。

あまりにも安いので購入時に性能が不安になりますが、実際に購入したユーザーの口コミを見ても「安いせいで故障が多かった」というような意見はなく、むしろ価格に対しての性能としてはかなりコストパフォーマンスに優れているということが伝えられているので安心です。

ちなみに台湾という国は日本とは比較にならないほどのバイク大国であり、国民1000人あたりのバイク保有台数が日本が120台であるのに対し、台湾は420台となっています。

つまりそれだけバイクに対する国民の関心が高いということで、それが安くて性能の高いバイクを作る原因にもなっています。

また先に「SYM」のメリットとして挙げた収納の多さですが、これも台湾のバイク事情に起因しています。
台湾においてはバイクを多人数で乗るという習慣があり、そのため座席部分が大きいバイクが好まれる傾向にあるのです。

実際「SYM」のバイクはタンデムシートが非常に広く、乗り心地がよく設計されていますが、これはそうした二人乗り以上の乗用を意識しているからと言えます。

バイク大国と聞くと気になるのが環境面ですが、排ガスについては台湾では非常に厳しい基準が設けられています。

台湾は近隣諸国では中国、タイに次いで大気汚染がひどいと伝えられており、それを受けて近年非常に厳しい排ガス規制が法整備されました。

ですので現行モデルはかなり排ガス性能もよく、安心して乗用ができます。