サイドカーで有名なURALの特徴

URALの歴史

バイクの中でもサイドカーと言えばURAL(ウラル)というほど、URALはサイドカーで世界的な知名度と人気があります。
このロシアのメーカーが誕生したのは第二次世界大戦のころまで遡ります。
当時からロシアではバイクが高い人気を持っていましたが、戦争中に敵対するドイツの大型車両に対抗するべく開発されたのがURALの起源です。

開発においては、車両の機動力を強化するとともに、士官の移動にも使えるようにと機能的にもハイスペックなバイクを目標としたのです。
戦時中であるにもかかわらず、バイクのエンジンを強化するため海外諸国からエンジニアや設計士を招集し、他のメーカーのバイクを解析しながら開発を続けました。

終戦までは敵からの攻撃によってバイクの技術や製造が損害を被ることを避けるため、ウラル山脈内へ拠点を移動しました。
そこで、バイクの開発と製造を続けたのです。
なお、戦時中においては特許や著作権は一時的に無効となります。

そのため、敵国の技術を使ってコピーバイクを製造しても他国が訴訟を起こすことはできません。
当時のロシアは、そうした情勢を上手く利用してURALの原型を作り上げたのです。

URALの魅力

URALの魅力は、なんといってもサイドカーがあることによって得られる安定感と言えます。
立ちごけが多いライダーや、子供と一緒にツーリングを楽しみたいママさんにとっては、URALはまさに理想的なバイク車種と言えるのではないでしょうか。
URALは男性にも人気がありますが、女性のライダーにはたくさんのファンがいて、女性のライフスタイルや体格にとって使い勝手の良いバイクだということが分かります。

URALは、バイクなのに同乗者と横並びで走行を楽しめるという魅力があります。
タンデムの場合、ライダーと同乗者が前後に位置するため会話をすることは難しいですし、お互いの表情を確認することもできません。
しかしURALなら、通常のタンデムとは全く異なる楽しみ方ができそうです。

URALは、ペットと共にツーリングに出かけたいライダーにとってもおすすめです。
モデルを選べば同乗者のスペースをたっぷり確保でき、ペットもツーリングを楽しめます。

URALのフラグシップモデル

URALの中でもフラッグシップモデルと言われているのは、レトロな雰囲気が魅力的なGEAR UPです。
レトロなパーツを残しながらも、幅広いタイプの路面走行でも快適さを失わないようなテクノロジーが採用されています。
GEAR UPはフレームの硬さが特徴で、オフロードからツーリングまで幅広いシーンに対応できます。

URALでは、フラッグシップモデル以外にも初心者向けのサイドカーとして人気のCTも人気があります。
バイクやメカに詳しくない人でも簡単にサイドカーの着脱ができる仕組みになってたり、トノーカバーが防寒アイテムとして使えるなど、さまざまな楽しみ方ができます。