かわいらしいデザイン!ベスパバイクの特徴

実は非常に管理が難しい初代ベスパ

「Vespa(ベスパ)」はイタリアのオートバイブランドです。
現在では「ピアッジオ」グループのバイクブランドの一つとして製造販売されています。

日本においては「ベスパ」といえば映画「ローマの休日」で使用されたスクーターというイメージが強く、輸入バイクスクーターとしては絶大な知名度があります。

「ベスパ」のスクーターの初代モデルが登場したのは1946年のことで、スチールモノコックボディと一体化されたスゥイングユニットエンジンという非常に特徴的な外観です。

この基本構造は現在のベスパにも引き継がれており、日本バイクメーカーの50ccとは全く違った印象があります。

ここ最近ではバイク業界でもレトロブームで、クラシックバイクを求める人が増えているのですが、このベスパに関しては実のところあまりおすすめはできません。

数は少ないものの初代モデルのベスパを取り扱っている中古販売店がありますが、、そのほとんどが乗用ではなく展示品として使用しています。

その理由は、当時の仕様では現在のガソリンを燃料として使用することができないからです。
初代ベスパを動かすためには、タンク内に入れるガソリンの量に応じて「2サイクル用オイル(2ストロークオイル)」を混ぜないといけなくなっています。

他のクラシックバイクではそうそう見られない仕組みですが、初代ベスパの一体型エンジンではそのようにしないとエンジンの回転が止まってしまうという不具合が起こるのです。

ですのでこれからベスパに乗りたいという人は、無理にクラシックバイクを探すのではなく、素直に最新モデルを購入することをおすすめします。

おしゃれな街乗りスクーター

現行モデルのベスパは、機動性とともに燃費性能、それに優れたデザイン性能を持つおすすめのスクーターとなっています。

現行モデルとしては「PRIMAVERA」「LX」「SPRINT」「GTS」「GTS」「PX」「946」といった種類があります。

ちなみに「946」というのはピアッジオグループがコラボレーションにより、HIV/エイズ撲滅のためのチャリティプロジェクトとして立ち上げられたものです。

テーマカラーである赤色一色をバイクに使用しており、このバイクのオーナーとなることにより売上金額のうち150ドルが資金としてグローバルファンドとして寄付をされます。

現行モデルのうち「PRIMAVERA」は150ccのスクーターとして最も人気があり、可愛らしいカラーリングとコンパクトなボディが魅力です。

最もレトロ風なデザインとなっているのが「PX」で、150ccおよび125ccで展開しています。
クラシカルベスパのボディラインを再現しているところが人気で、街乗りにぴったりの可愛らしい雰囲気です。