無理のないルートが旅の満足度を変える
ソロツーリングでは「どこを走るか」よりも「どう走るか」のほうが大切に感じる場面も多いのではないでしょうか。初めての人なら片道100km、往復200km以内を目安にすると、無理なく楽しめます。ですが、山間部や海沿いなど地形が変化するルートでは、想像以上に体力を使うため慣れも大切です。
目的地を決めたら、事前に地図アプリやナビでルートを下調べしておきましょう。途中で立ち寄るコンビニや休憩できそうな場所、給油ポイントなども確認しておき、ルートに組み込みます。もしもの時に備えて、ガソリンスタンドの間隔が広い地域では余裕を持って給油しておくと焦らずにすみます。
また、日が暮れる前には帰宅できるスケジュールを組んでおくと、視界が悪くなる時間帯を避けられます。知らない道を夜に走るのは予想以上に神経を使いますし、リスクも増えてしまいます。早めの出発と余裕を持った帰路の設定が、トラブル回避につながるでしょう。
あると助かる装備と持ち物リスト
ソロツーリングでは「一人でなんとかする」場面が出てくるので、装備にも少し気を配っておきたいところです。まず基本となるのはヘルメット・グローブ・ライディングジャケットなどの装備です。可能ならプロテクター付きのウェアを選ぶと、万が一のときにも安心できます。
気温や天候が変わりやすい季節には、レインウェアと防寒着があると助かります。山に入ったとたん肌寒くなることもありますし、突然の通り雨に備えておくだけでも気分に余裕ができます。
持ち物としては、携帯電話と充電ケーブルはもちろん、簡易地図やメモ帳、応急処置用のキット、最低限の工具セットもあると安心です。予備のタイヤ修理キットやミニエアポンプを入れておくと、軽度なパンクには対応できます。荷物はタンクバッグやシートバッグなどに分散すると、バイクのバランスも崩しにくくなります。
リスクとどう向き合うかが大事な準備
どれだけ楽しみにしていたソロツーリングでも、トラブルは完全には避けられません。そのためには「何が起こりそうか」を少しだけ想像しておくことが大事です。出発前にはタイヤの空気圧やブレーキ、チェーン、ライトの点灯確認を忘れずに行いましょう。ほんの数分の作業でも、走行中の不安を減らせます。
天気の確認も欠かせません。特に山間部では、晴れ予報でも急に霧やにわか雨に見舞われることがあります。最新の天気情報を確認してから出発するようにしましょう。ルート変更の判断もしやすくなります。
万が一の備えとして、ロードサービスの電話番号や緊急連絡先を紙に書いて携帯しておくとスマートです。スマホの充電が切れても対応できるようにしておけば、冷静に行動できます。誰にも頼れない状況を前提にした準備が、結果的に不安を減らしてくれるんじゃないでしょうか。






